中国嫁のトリセツ

中国人の嫁をもらって気がついたことなどをツラツラと書いています。

しゃべってなんぼ

ランランがバイトをしているときに、時々日本語の話せない外国人がお客さんとして訪れるとのこと。こういう場合は英語でのコミュニケーションが求められるわけだが、バイト先のお店に英語が流ちょうな人がいつもいるわけではない。ある日、たまたまランランが店番をしている時に外国人のお客さんに出くわしたのだが、英語でどう言って良いのか分からず右往左往してしまったらしい。

 

その日帰宅後、夕食を食べていると、

 

ランラン「あなだ、わだしに英語教えて」

土井さん「どんな英語?」

 

店番をしている場合、必要になるフレーズというのはだいたい決まっている。メニューの説明だとか、何を召し上がりますか?と注文を取ったり、値段を伝えたり、調理中の場合はちょっと待ってもらうとかという具合で、だいたい5-6個のフレーズを覚えれば事が回るらしい。ということで、それらの言い回しを(飲食店の経験はないので、定番表現ではないかもしれないが)教えた。本人はメモを取り、数回暗唱して覚えた様子。

 

数日後、同じく店番をしているときに、やはり外国人のお客様がやってきた。ランランは臆することなく、覚えたいくつかのフレーズを使い回して、なんとか切り抜けたらしい。それを見た他のバイトさんや社員さんが感心したように、

 

バイトさん「ランランさん、英語できるんですね。すごいっす!」

ランラン「わだし英語できないよ。旦那さんにいくつか教えてもらっただけよ」

 

今回はできるフリはしなかったらしいw。

 

日本人と中国人では、語学に取り組む際の姿勢みたいなのが少し違うのかもしれない。以前、大連外国語学院というところに1ヶ月ほど留学していたとき、早朝学生がグラウンドに出て何か大きな声を出しているのを目撃した。何かと思ったら、語学教材の音声テープの内容を繰り返して発音しているのだ。日本人で、こういう練習をしている人はあまりいないような気がする。こういう練習をしていれば、ある程度自信を持って話す度胸はつくんだろうなと感心したのを今でも覚えてる。(ちなみに2007年3月頃の話)

 

ただ一方で、この方法が最強とも言えないというエピソードもある。自分が中国で働いていた時のことだが、うちの会社には、それこそ复旦大学とか北京大学のような中国の一流大学出身者ばかり入ってくるのだが、彼らの英語力はびっくりするほど高い。それもそのはずで、入社試験の選考過程がすべて英語なのだ。英語でプレゼン、ディスカッション、面接まで英語でやっていたので相当流ちょうでないと入社できないのだ。当然彼らとのコミュニケーションは英語で行っていた。しかし、この印象が一変する出来事が起こる。中国人の書いた英語のドキュメントをレビューすることがあったのだが、その質の低さにびっくりした。つまり口頭コミュニケーションに重きが置かれすぎていてライティングがさっぱりなのだ。これは特定の個人に限ったものではなく、総じてこんな感じなのだ。

 

話は戻るが、はっきり言ってランランの英語力は相当ひどい。学校を卒業してから英語を使う機会は皆無だったので、おそらく英会話スクールでレベル分けテストに参加したら、「一番下のレベルからじっくりやりましょうか」と言われるのは目に見えてるぐらいのレベルだ。それでも、臆することなく対応してしまうあたりは、確かに凄いと思う。日本人だと、恥ずかしがって店の奥に引っ込んでしまいそうなのとは対照的だと思う。語学なんて、こうやって場数を踏んでいくうちに上達しちゃうんだろうなと思ってしまった。

 

 

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