温かくなければご飯じゃない
我々が小学校に上がる前ぐらいの頃(35年くらい前)は、お弁当箱がアルミ(アルマイト)製で、冬場になるとストーブのそばにお弁当箱を温める専用の場所があって、あたたかいお弁当が食べられたような記憶がわずかに残っている。とはいえ、日本人なら弁当が温かくない弁当も一応食べることはできるのに対し、中国人は温かくない料理は食事とは呼べないぐらいの勢いだ。
うちの嫁(ランラン)も、今の仕事を始めた直後の頃は、職場に電子レンジは置いてないそうで、昼休みに持参した冷めた弁当を食べるのが苦痛で仕方がなかったらしい。ところが、先日、某所(改めて別記事で紹介する予定)で、「ランチジャー」なる商品の存在を知ったうちの嫁は、冷や飯を食べる苦痛から解放された。すると、矛先は自分に向かってくる。
ランラン「あなだも、温かい弁当食べたいね」
これが提案なのか、要求なのか、推奨なのか、彼女の日本語力からはイマイチよく分からない。いずれにせよ、日頃からなかなか体重の減らない自分を見て、自分の目の及ばない平日の昼間にとんでもないドカ食いをしていると疑っているようで、目の届かない時間帯もコントロールすべく、弁当の持参を提案/推奨/要求してきたのだ。
別に弁当を持って行くのは良いが、ランチジャーというものは、どちらかというとアウトドアで仕事をする方のアイテムで、我々のようにオフィスで働く人には、ちょっと大げさすぎると、最初は固辞していたのだが、ドンキホーテでやや小ぶりなランチジャーを発見されてしまった(笑)。1.8リットルタイプで、ご飯がお茶碗一膳半分ぐらい入る。最初の頃は、ランチジャーだけ買っておいて、
ランラン「あなだ自分で弁当作る」
とか言い放っていたが、今はランランが少しだけ早起きして二人分をまとめて作ってくれるようになった。時々、あれ?というモノが入っているときもあるが、昼過ぎになっても人肌以上に温かい弁当を毎日のように食べている。もう少しコンパクトになるとうれしいのだが、ランチジャーとやら、意外に侮れない。
と言うことで、40にして図らずも弁当男子となった男が通りますよ。
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