中国嫁のトリセツ

中国人の嫁をもらって気がついたことなどをツラツラと書いています。

お寺の参り方

上海には静安寺という有名なお寺があって、地下鉄の駅の名前にもなっているぐらいなので、日本人でも行ったことがある人は多いと思う。日本のお寺と違って、屋根が金色に輝いていたりして、少し派手な印象がある。お参りのスタイルも少し違って、まずはお線香を買う。それに火をつけたらお線香を両手で顔の前より少し高いぐらいに掲げて、東西南北に向かい3回ずつお辞儀をする。仏様の前でも膝をついてお辞儀をする(言葉で説明するの難しい・・・)。日本では寺に見向きもしなさそうな格好をしている若い人でも、熱心にお参りしているのがいつも印象に残る。

 

ところで、数年前の正月、成田山新勝寺に初詣に行くことになった。初めて日本の寺に初詣に行くうちの嫁(ランラン)に、お寺と神社の違いを説明して、お参りの方法を簡単にレクチャーしておいた。これから行くのは「寺」だと念を押した上で、こう伝えた。

 

土井さん「日本では神社の時は手を叩く、お寺では手を叩かずに合わせるだけ」

ランラン「わがった。手を叩かないね」

 

参道から本殿に上がるところですでに大混雑となっており、警備の方の誘導に沿って進まなくてはならないほど境内は混雑。本殿のところでも、ロープを張って、いちどにお参りできる人数を制限していた。たまたま、我々の目の前に20歳に届くかどうかの若いカップルが並んでいて、彼女の方が彼氏にどうやってお参りするの的なことを聞いていた。

 

いよいよお参りの段になって、我々の前のカップルがお参りしたのだが、神社のように柏手を打ち始めた。内心、あちゃーと思っていると、間髪を入れずにあのお方が口を開く。

 

ランラン「あの人たち、お寺なのに手を叩いてる」

 

・・・・なぜこういうときの日本語に限って流ちょうなのか(笑)

 

前のカップルの動きが完全に固まったのが後ろからでもはっきり分かった。完全にランランが言い放った言葉が耳に届いた様子。後ろ姿しか見ていなかったので、ヤンキーで因縁つけられたらどうしようと焦ったが、ここはおめでたい初詣の場。恥をかかされたと思った彼女の冷たい視線が彼に突き刺さっただけで事なきを得た(苦笑)。

 

だいぶ話がそれたが、かく言うランランも、一般的な無信仰な日本人と比べると信心深い方だと思う。仏様のことを日本語で「神様」と呼び、しばし自分を混乱に陥れるが、上海から帰国する直前にも、(旧暦1日と15日は参拝無料だからという理由もあるが)静安寺にお参りに行き、東京の家にも菩薩様とおぼしき絵が飾られている。散歩していてお寺の前を通りかかると必ず手を合わせる。

 

ただ、お参りの仕方が中国式の3回お辞儀なのは気になるのだが。。。

 

 

るるぶ千葉 房総'14 (国内シリーズ)

るるぶ千葉 房総'14 (国内シリーズ)

 

 

 

ちばの魅力、再発見 ちば観光文化検定公式テキスト

ちばの魅力、再発見 ちば観光文化検定公式テキスト

 

 

 

るるぶ千葉市 市原 ベイエリア (国内シリーズ)

るるぶ千葉市 市原 ベイエリア (国内シリーズ)