中国嫁のトリセツ

中国人の嫁をもらって気がついたことなどをツラツラと書いています。

計画性はありません

日本にも帰省ラッシュはあるが、中国の春節(旧暦の正月)前後に起こる民族大移動(通称 春運)に比べればかわいいものだ。この時期に、上海駅やその待合室にあふれる人、人、人を見たら、普通の日本人なら恐怖感を感じると思う。だいぶ航空機が幅を利かせて来たとは言え、まだまだあの国の主要な移動手段は列車なのである。

 

ところで、列車の切符(指定券)、日本なら1ヶ月前から販売しているのだが、中国ではほんの数年前まで、1週間前にならないと購入できなかった。最近では、一部の路線については12日前から買えるようになったとは言え、それでも数億人が移動するのを考えれば遅すぎるとしか思えない。いっそのこと、2ヶ月ぐらい前から販売すれば良いのにと思うのだが、かの国の人々、前もって計画を立てるのが得意ではないような気がする。

 

うちの嫁(ランラン)も、ここ数年は発売初日に目の色を変えて切符を買うために奔走するようになったものの、その前までは、何日に実家へ向かうか、いつから発売かということをあまり考えておらず、こんな失敗を繰り返している。

 

2008年 列車がとれず、飛行機の臨時便を使用

2009年 列車がとれず、友人から乗用車を借用

2010年 列車がとれず、新車を買おうとして友人に全力で止められる(実話w)

・・・

 

これ以外にも、帰りの列車がとれず帰りだけ飛行機になったり、民工バス(これは機会があれば紹介する)になったりと枚挙にいとまがない。

 

これは、ランランの性格的な問題と思う向きもあるかもしれないが、そんな事はない。数ヶ月前から予定を立ててなどという人は多くなく、直前になっていきなり思い立って行動を始める人が非常に多い。そうでなければ、ふるさとへ向かう切符を求めて、何日も駅前で待ち続ける人で、駅前があふれかえるなんてことは起きるはずがない(と個人的には思う)。

 

お国柄を反映しているのかなとも思う。日本のように変に安定している国では、1ヶ月先だろうが半年先だろうが大した変化は起こらないので、数ヶ月先の予定でも、ある程度立てやすい。一方、中国のような国では、良い意味でも悪い意味でも、明日何が起こるか分からない。つまり、1ヶ月先の切符を買おうとしても、1ヶ月後にその列車が走っている保証はないのだ。

 

こんなパターンも多い。

 

土井さん「旅行どこ行こうか?」

ランラン「香港!」

 

(数日後)

 

ランラン「今度タイ行きたいな」

土井さん「香港じゃなかったの?」

 

(さらに数日後)

 

ランラン「中国人、ハワイ行くの簡単か?」

土井さん「いったいどこに行きたいの?」

 

端で見ていると、あとでどうせ気が変わるだろうと見越して、敢えて直前まで決めないという部分もあるようだ。。。

 

 

  

 

関口知宏が行くスペイン鉄道の旅

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