中国嫁のトリセツ

中国人の嫁をもらって気がついたことなどをツラツラと書いています。

ニセモノに注意

中国で暮らしている中国嫁を貰った日本人たちの間に「老公会」という組織というか集まりがあるという話を聞いたことがある。自分の場合、会社にも自宅の周辺にも日本人が少なかったので、そのような会合に参加したことはないが、同じ境遇に置かれた者同志、話が弾むであろうことは、想像に難くない。

 
一方日本にも、日本人配偶者を持つ中国嫁の集まり、言うなれば「老婆会*1」的なものがあるのも、当然と言えば当然のことで、うちの嫁(ランラン)も時々参加している。
 
先日もそんな老婆会にランランが参加するというので、自宅で気楽に待っていたのだが、なかなか帰ってこない。すると夜10時ごろになってLINEが飛んできた。
 
ランラン「老公你今天吃什么?」
 
今日の夕食に何を食べたのか聞いているのだが、なんだかおかしい。ランランに老公と呼ばれたことなど、これまででたった3回ほどしかないのだ。その後も、事あるごとに老公を連発してくる。挙げ句の果てには、こんな事を聞いてくる。
 
ランラン「老公你爱我吗?」
 
最初は、いつもと違いすぎるので、酒でも飲みすぎたのかと思い、「你脑子坏了吗?」(気でも狂ったのか?)と返そうと思ったのだが、次の瞬間、これランランではないなと直感が働いた。
 
ただ、確証を持つところまで行かなかったので、少し放置して見た。すると、シビレを切らして、こんなコメントが飛んできた。
 
ランラン?「もしもし?」
 
はい確定。もしもしと言う単語はランランの貧相な日本語ボキャブラリには存在しない(これまで使ったことがない)ので、これで別人である事がハッキリした。
 
後で帰宅したランランに聞くと、それぞれの旦那さんに、嫁を装って「我爱你」と言わせたら勝ちというゲームをやっていたらしい。ただ、日本語力が中途半端で夫婦間でしか通じない言い回しを多用するので、見破るのはさほど難しくなく、ゲームとしての難易度は低いと思うのだが…
 
とは言え、こんな事して遊ぶ老婆会、恐ろしや恐ろしやw
 
*1 決してばあさんの集まる会ではない。中国語で奥さんのことを老婆ということに由来する。
 

 

 

 

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