中国嫁のトリセツ

中国人の嫁をもらって気がついたことなどをツラツラと書いています。

中国嫁をタイに連れて行こう

前の記事の内容からバレバレだと思うが、今回の行き先はタイである。ネットの噂では、タイ政府が中国人観光客のビザなし渡航の受け入れを「検討中」らしいが、2014年9月現在、それはまだ実現していない。ということで、今回のビザ申請の顛末をまとめておこうと思う。

 

これを読む人は、よく分かっていると思うが、ビザの発給というのは、そのお国の裁量によって仕組みなりがコロコロ変わるので、最新の情報は自分の責任でもって確認をした上で色々手続きを進めて欲しい。この記事を読まれている時点で、この記事が書かれてからすでに数ヶ月経っている場合は特に。この記事を読んで、その通りにならなかったと文句を言われても困るのである(笑)

 

前置きはともかく、本題に入ろう。

 

今なら中国人・台湾人のタイ観光ビザ申請料が無料!

こういうことを書くと、胡散臭さ倍増に見えるかも知れないが本当である。タイ大使館のこのプレスリリースを見て欲しい。


在京タイ王国大使館 - 在京タイ王国大使館より中華人民共和国旅券所持者及び中華台北旅券所持者に対する観光査証申請料免除お知らせ

 

2014年の11月8日までの期間限定ではあるが、中国・台湾のパスポートを持っている人のタイ観光ビザ申請料が無料になると高らかに謳われている。しかも、「今回の申請料免除は、全世界のタイ王国大使館、総領事館での申請料及びタイ王国入国管理局でのオンアライバルビザを含みます」とも書いてある。

 

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で、実際にゼロ円でビザは発給された。

中国人はオンアライバルビザの対象

上のプレスリリースの中に、オンアライバルビザとはっきり書いてあるが、念のためタイ大使館のこのページも確認してみよう。


在京タイ王国大使館 - ビザの種類

 

オンアライバルビザの対象の中に中国も入っており、15日以内のビザの発給が受けられると書いてある。没问题!なのである。

 

それでも日本で観光ビザを申請した理由

結論から言うと、それでも日本のタイ大使館で観光ビザを申請した。旅行会社の人から、「他の(日本人の)お客様をお待たせする事になるので、可能であればあらかじめ申請しておいて欲しい」と言われた事もあるが、調べてみると申請翌日にはビザが発給されるというスピードなのだ。それに費用は無料。多少資料を集めるのは面倒くさいが、確実に取れるかどうか分からないまま飛行機に乗り込むよりは安心である。

 

読解力が求められる?必要な書類たち

タイ大使館の観光ビザの必要書類のページだが、少し読解力が求められるかも知れない。


在京タイ王国大使館 - 観光ビザ

同じ項目に複数の書類等が併記されているケースがあるのだが、それがAND条件なのかOR条件なのかを慎重に読み解かなくてならないのだ。以下のうち、赤字で示してある部分は、トラップもしくは注意点があるものである。

  1. 有効な旅券
  2. 申請書(専用書式あり)
  3. カラー写真2枚
  4. 在留カードのコピーまたは申請時に原本の提示
  5. 航空券または予約確認書コピー、申請者名、便名、入国日の記載が必要
  6. 経歴書(専用書式あり)
  7. 身元保証書(専用書式あり)と保証人のパスポートのコピー
  8. 銀行残高証明書原本 少なくとも一人20,000バーツ、家族で40,000バーツ
  9. 詳細な行程表またはタイへの渡航の目的を示した文章
  10. その他の書類(主婦 配偶者の旅券コピー、婚姻証明書(戸籍謄本))
  11. ホテルの予約確認書

以下に、それぞれ注意点を見ていこう。

中国人の場合写真は3枚!在留カードは原本提示に加えてコピー提出も必須!

これは、Webサイトにも書かれているが、中国人の場合は、写真の提出は3枚必要。うち2枚は申請書に貼って提出する事を求められるので、あらかじめ待合スペースの後ろにあるカウンターで写真を貼り付けて待っていた方が良い。

我々は在留カードの原本を提示したが、結局コピーを取れと言われた。しかも大使館内にコピー機はなく、近く(徒歩5分ほど)のコンビニに行かなくてはならない。これは面倒なので、あらかじめコピーを取っておくべき。

 

まだE-ticketを受け取っていないのだが。。。

ツアーの場合、E-ticketは出発直前に送られてくるので、我々の場合申請の時点でまだ受け取っていなかった。そのため、ツアーの滞在ホテル、日程が記載された申込確認書兼請求書を提出した。

しかし、その書類には「入金確認後手配予定」という心許ない文言が書かれていたので、支払の時に受け取った入金確認書(現金払いなら領収書で良いはず)を合わせて提出することで、すでにホテルが手配されている事、日程がFixしていることを説明した。

一方、フライトについては、申込時点では確定していなかったのだが、旅行会社の人から、「○○航空×××便に決まりました」というメールを印刷したものを提出。そのメールには期日とフライト名、出発到着時刻が書かれたため、これでOKと判断された模様。

ちなみに、ホテル名と便名はビザ申請書に書かれたものと照合していた。つまり、ビザ申請自体は旅行の手配が終わった時点で行わねばならないということになる。あと、詳細な行程表というのは、旅行会社のチラシのコピーで良いらしい。

 

銀行残高証明書は通帳のコピーでOK

ビザ申請時、自分のネットバンキングで銀行口座の残高ページを印刷したものを持参した。金額的は家族で40,000バーツの条件を軽く上回る金額が入っていたのだが、なぜか残高が足りないと言われてしまった。念のため用意していた嫁の銀行通帳を出したところ、表紙、印鑑ページ、最新の残高のページの3カ所のコピーを取るように指示された。ということで、通帳のコピーで構わないと判断して良さそうだ。

 

婚姻証明書

実は、これがAND条件なのかOR条件かで迷ったものだ。保証人として、自分のパスポートのコピーを提出済だが、婚姻証明書は提出する必要があるのかどうか分からなかった。しかも、これに気づいたのが申請前夜で、戸籍謄本を本籍地の市役所に取りに行く時間がなかった。

そこで、過去に取った資料を探してみたところ、嫁の滞在許可申請の時に取ったと思われる2年前の古い戸籍謄本の(しかも原本ではなく)コピーが見つかった。申請時に、恐る恐る「古いコピーしかないが大丈夫か?」と聞いてみたところ、あっさり「大丈夫」との返事。

一応、大使館のページにも、「必要な全ての書類はビザ申請日から3カ月以内に発行されたものでなければなりません。ただし、タイ商務省発行会社登記謄本と婚姻証明書は除きます」と書いてあるが、痛くない腹を探られるぐらいなら、戸籍謄本ぐらい用意しておくべきだろう。

 

申請予約を取ってレッツらゴー 

あと、ビザ申請はあらかじめ予約を取る必要があり、予約がないと門前払いされる。普段の混雑具合が分からないが、我々は日曜日に予約しようとしたら、水曜日まで空きがなかった。

Home

 

予約が取れたら、予約済のページを印刷して大使館に持参する。申請の前に警備員に見せると番号札を取ってくれるという仕組みになっていた。ちなみに、今回は東京のタイ王国大使館で申請手続きを行ったので、他の場所ではまた事情は違うかも知れない。

 

これが、どのぐらいの人に参考になるか分からないが、良い旅を! 

 

 

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