バリ島旅行記(3) - 中国人が集まる場所に
世界遺産ツアーへ
バリ島滞在も3日目に突入して、この日は世界遺産ツアーをあらかじめ手配済。数あるオプショナルツアーの中で、訪問地を○×つけながら選んだのがこのコース。それにしても、日本人というのは、どうしてこう世界遺産という文字に弱いんだろうか(笑)。○×を付けながら、気がつけば世界遺産多めコースだけが残り、無印の世界遺産ツアーと「新」世界遺産ツアーだけになっていた。そうするとミーハーの新しもの好きは「新」の方を無意識に選んでしまう訳で。。。
ホテルで朝食を食べた後、例によって迎えを待ちいざ出発。世界遺産の寺をいくつか回ったのだが、とある寺の門前で事件が発生した。
バナナ売りのおばちゃんがいたのだが、試食と言いながら、バナナの皮を剥いてくれたので、それを口に運ぶ。すると、なぜか商談成立と言わんばかりに他のバナナを袋に入れて売りつけようとする。
土井さん「買わないよ」
と少し切れ気味に切り返し、食べ終わったバナナの皮を返そうとすると受け取り拒否。何言っちゃってるの?と思い、皮をその場に捨ててみた。(今だから反省するが、中国時代の悪い癖が出てしまった。)すると、おばちゃんはやむなく皮を拾って勝負あり。さすがに神聖なお寺の入口付近にゴミを捨てるというのは信仰心が許さないらしい。
・・・そんなに信仰心があるなら押し売りやめればいいのにと思うのだが。
キンタマーニ高原
この日のツアーを選択した理由のひとつに、オプショナルツアーの本にあった湖を見下ろすレストランでのランチというのがあった。確かにバトゥール湖を見下ろす景色はすばらしかった。
インドネシア料理食べ放題とあったが、どうせナシゴレン、ミーゴレンが置いてあるだけだろうと、既に経験済みのタイのツアーから予想通りだった。ということで、食事のクオリティは気にしていなかったが、一人だけ納得いかない人がいたようで、食事後に出発する際、
添乗員「お昼はおいしかったですか?」
ランラン「まずい!」
・・・一瞬の静寂の後、みんな笑うしかなかった。
ランランに空気を読ませるのは無理なのである。
中国人が集まる場所に○○あり
最後の観光を終えてウブドの中心部に戻ってきた。ここではウブドの王宮を簡単に見た後は自由行動。王宮で何枚か写真を撮っている間に、
ランラン「中国人ばかりね」
中国人が言うのだから間違いない。確かに、聞こえてくる言語が明らかに中国語ばかりである。もちろん、これまでの滞在で中国語を話す人を全然見かけなかったという訳ではないけど、耳に入る言語の大部分が中国語というのは、このたび初めての経験だった。どうして、ここだけこんなに中国人密度が高いんだろうか。確かにタイに行ったときもアユタヤ遺跡には中国人はほぼ皆無だったように、このインドネシアでも買い物スポットに中国人は群がるということなんだろう。
結局、ゴミゴミとしたウブドの中心地では、ただブラブラと歩くだけに終始してしまい、これと言った印象がないまま終わってしまった。今回の旅行で求めていたのは、静寂さなんだなと改めて実感した次第である。ちなみに、中国国外で中国人が集まる場所には、必ずと言って良いほど、法○功の宣伝カーと機関誌を配る人たちがいるのだが、ここでも同様だった。
明日もここじゃね?
世界遺産ツアーから戻り、ホテル前のビーチを散歩した。ジンバランから眺める夕日はすばらしいという話を聞いていたのが理由だ。実は、翌日も夕日が美しいと言われるウルワツ寺院に行く予定だったのだが、雨期だけに翌日も天気が良いという保証はどこにもないのである。位置的に水平線ではなくて、半島状に突き出した陸地の上に日が沈むのだが、それでもこの美しさはすばらしかった。
日が沈んだ後も、そのままビーチを歩いていると、なにやら賑やかな一角に出くわした。ビーチ上にシーフードレストランがテーブルを出しているのだ。魚介をBBQしている香ばしい香りに釣られて、いくつかの店をのぞいてみたのだが、
土井さん「ひょっとして、明日の夕食ここら辺じゃない?」
という変な予感(理由は次の記事で書くが。。。)が働き、結局ホテル内のビーチバーに戻って夕食にすることに。普通にハンバーガーやサンドイッチの夕食だったが、思っていたよりもクオリティも高くてボリュームもあって満足できるものだった。
<本日の反省点>
・オプショナルツアーを選ぶときに世界遺産にあまり過大な期待をしない方が良いかも。歴史や文化に興味が薄いメンツが過半数を占める場合は特に。
・お土産は、あらかじめこういうのを買いたいと決めておくべし。そうしないと、市場を歩き回るだけでは疲労困憊するだけ。
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