中国嫁のトリセツ

中国人の嫁をもらって気がついたことなどをツラツラと書いています。

バリ島旅行記(2) - What time is it now?

修学旅行はバリ島

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2日目の朝。昨晩の闇鍋のような状態から一転して、まぶしいぐらいに朝日の差すレストランで朝食を食べてから迎えを待つ。この日は、シュノーケリングがしたいという理由で、レンボンガン島へのビーチクラブクルーズというのに参加することにしたのだ。ホテルから小一時間ほどワゴン車に揺られて港に到着。昨日は到着してホテルに直行したので、他の観光客をほとんど見かける事はなかったのだが、この日は港で出発を待つ大勢の観光客がいた。どこの国の人が多いんだろうと見回してみると、思ったより白人が多いのが意外だった。英語の発音からしてオーストラリア人かなという感じがした。よくよく考えると、オーストラリアからだったら、日本から来るより近いのだから当たり前といえばそうなんだろうけどと納得。


ただ、この日もっと目立ったのは、日本人。運悪く日本の修学旅行の団体にぶつかってしまったようだ。引率の先生が大きな声で指示を出しているのが聞こえる。さらに某日系会社の添乗員さんが校名を書いた大きな紙を持っていたのですぐに分かった。関西地方の某S高校とでもしておこうか。

土井さん「今は、修学旅行でバリ島に来るのか。。。」

と思わず口に出してつぶやいてしまった。自分なんて、高校の修学旅行は京都・奈良だったのに。自分の海外デビューは20歳だったのに。とかいろんな思いが頭をよぎる。

・・・てか半分羨望だろうな(苦笑)。

そんなわけで、視界に入ってくるのが半分以上日本人という状態で船に乗り込む。海外に来た感ゼロである。船に1時間ほど揺られ、解錠ベースのような所に到着すると、さらに小舟に乗り換えて島に上陸する。修学旅行生たちが「この船私たち専用じゃないの?」みたいなことを言っていたが、聞こえないふりをしておいた。


泳げない・泳がない


何はともあれ島に到着して、浜辺でしばらく和んでいた。あらかじめツアーにはシュノーケリング用具の貸し出しは無料で含まれていたので、用具のレンタルの場所に向かう。小舟に乗ってしばらく行ったところにあるシュノーケリングポイントがあるらしい。そこで、ランラン(嫁・仮名)に声をかけてみたのだが、

ランラン「行がない。わだし泳げない」

とあっさり拒否。かといって、一人で行くわけにも行かないので、結局、目の前の小さなビーチの中をシュノーケリングするしかなかった(泣)。こうなるなら、泳げなくても潜れるやつを日本で予約しておけば良かった。。。という本日の反省点。いろいろ有料オプションはあるのだが、前日空港のATMで50万ルピア(5000円)しか下ろしてなかったのが痛かった(苦笑)。

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What time is it now?


その後、ツアーに含まれているバーベキューランチをハエを追い払いながら食べ、さらにのんびりとした後で、そろそろバリ島に戻る時間になった。更衣室でシャワーを浴びて着替えようかと思ったら、件の高校生たちが入れ替わり立ち替わり使っており、我々一般人が入り込む余地がない。

引率の先生「おまえら、時間足りなかったら水着のまま帰って良いんだぞ!」

という指導が入っていたものの、結局、高校生はすべて着替え、我々が着替えられずと言う訳の分からない展開になり、あえなく小舟の出発時間となってしまった。来るときと同じように、小舟でベースに行ってそこから大きな船に乗り換える。帰りの船の中では遊び疲れたのか、ほとんどの人がソファーに横たわって寝ていた。われわれの座っている隣のテーブルも、例の修学旅行生の一団がいたのだが、その中の1人が途中でむくりと起き出し、寝ぼけ眼で痛烈な一打を放ってきた。

高校生「What time is it now?」

その隣に座っていたのは、うちの父親(74歳)だったので、英語など分かるわけもなく、ポカーンとしている。よく分からんが、一応修学旅行の体をなして来ているので、誰かに英語で話しかけてみろという指導でも出ていたのだろうか?どう見ても日本人なので、日本語でどうぞと話しかけると、今度は父が今は日本時間で何時だとか、あとどれぐらいで付くとか回りくどく説明を始める。高校生の貧乏くじ引いた感半端ない表情が印象的だった。


目の前に広がる絶景と暗闇日本料理


船が港に着くと、ホテルへの送迎のワゴン車が待っていたので、そのままスムーズにホテルに帰着。まだまだ明るかったので、ホテルの周囲を散歩する。確かプールの向こうがビーチだったなと思い、ランランと連れだってビーチに出てみると、

ランラン「何のために船に1時間も乗った?」

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左右数キロにわたって見事な砂浜が広がっていたのだ。これは本当にぐうの音も出ない(笑)。船に1時間乗って猫の額のようなビーチで過ごすより、ホテル前のビーチでぽけーとしている方が何倍もリラックスできたはずだ。いろいろと反省の多い1日だなと思いながら、昨日の反省を活かして日本語メニューのありそうな日本料理のレストランで夕食を食べに行く。

・・・まさか、この日最大の失敗が待ち受けているとも分からずに(苦笑)。

出迎えた店員に説明を受ける。

店員「アラカルトは別に、Tokyo nightというイベントを実施しています。1人8品選べてxxxxxルピアとお得になっています。どちらにしますか?」
土井さん「じゃ、Tokyo nightで」

席に通されて、メニューを見ると、英語しか書いていない。わざわざ説明するのが面倒なので日本語メニューのありそうな店を選んだのに。。。ということで聞いてみる。

土井さん「日本語メニューないの?」
店員「アラカルトには日本語あるのですが、Tokyo nightは英語だけです。。。」

昨日以上に暗い場所でおいしいかおいしくないか分からない日本料理を食べてこの夜も更けていったのでした。

 

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<本日の反省点>
・ビーチクラブはそこでしか出来ないアクティビティを盛り込まないと意味がない。5ツ星ホテルはだいたい立地の良い場所にあるので、景色を見るだけでは損。現地で現金を使いたくないなら、日本でオプションを手配するべし。
・英語が出来ない人を連れて行く場合は、日本語メニューの有無を入店前に確かめるべし。日本料理だから日本語メニューがあるとは限らない。
・修学旅行生には近づくな←これは予期不能だけどねw

 

 

シゴトタビ 日経ビジネス インドネシア

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旅の指さし会話帳〈2〉インドネシア―インドネシア語 (ここ以外のどこかへ)

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