中国嫁のトリセツ

中国人の嫁をもらって気がついたことなどをツラツラと書いています。

今なら羽を伸ばせる?

ランラン(うちの嫁、仮名)が春節で里帰りしている。久しぶりの帰郷ということで、旧暦の1月15日にあたる元宵節まで過ごしての日本帰国の予定だ。まだまだ通信事情が良いとは言えないムラに滞在しているので、WeChat(微信)を使ってたまにやりとりしているのだが、だいたいこんな事を口を酸っぱくして言われるのだ。

 

ランラン「無駄遣いするな」

ランラン「食べ過ぎるな」

ランラン「運動しろ」

 

あとでバレると色々と面倒なので、おとなしく言われた事を基本的には守っているつもりだが、とはいえ心のどこかで、「つかの間の自由」を享受したいと思うのは、中国嫁の夫に限らず、世の結婚している男性にとっては共通の思いではないかと思う。

 

しかし、そうも行かない事態が発生したというのが、今日の話である。

 

腹痛い・・・

火曜日の夜だったか、寝ている間に急に腹痛を覚えたところから始まった。なんか変なものでも食べたかなと思って、あまり気にしなかったのだが、翌日仕事を終えて、最寄り駅から自宅へ歩いている最中に今までに経験したことのないような痛みを脇腹に覚えたのだ。

 

何とか家にたどり着き、横になったら少し楽になったので、ランランに頼まれていた用事を済ませに再び出かけたのだが、その最中に再び同じ痛みが再発。理由もよく分からないが、とりあえず体を温めて寝ることにしたのだが、定期的に襲ってくる痛みで同じ姿勢を保つことが出来ず、寝れやしない。しかも朝が近づくにつれて、痛みが増幅しているような気さえしてきた。

 

これは我慢ならないということで、救急外来をやっている病院を検索して行く事にした。区内でということで探すと聞いたことのある総合病院の名前があったので、そこに電話をかける。

 

土井さん「すみません。救急外来受診したいのですが」

病院「午前の診察が始まるまで待てませんか?」

土井さん「待てないから電話してるんですけど・・・」

 

的なやりとりを受けて、午前7時前に病院に到着。こっちは、脇腹痛くてのたうち回る寸前なのに病院側の対応は何とも落ち着いている。これが、自分が病人ではなく、付き添いで行っていたら、何のんきに対応してるんだゴルァ!と文句のひとつでも言いたくなる感じかもしれないが、自分の状況はそこまで深刻じゃないんだなと逆に自分に言い聞かせる事が出来た。

 

よくよく考えると、患者と同じぐらいパニクっている病院(医師・看護師)に見てもらう方が危なっかしい(笑)

 

体温と血圧を測ってから診察してもらい、尿検査と腹部レントゲンをやった結果、

 

医師「尿に血が混ざっていたので、診断としては尿管結石のおそれですね。痛み止め処方しますので、少し経過を見てください。これで改善が見られないようであれば、日中の診察を受けてください」

 

これまで、あまり病気と縁のない生活をしていたので知らなかったのだが、救急外来というのは、時間外ということもあるので出来る検査の種類なども限られるらしい。あくまで初期対応を行うというのが目的なのだ。

 

 

支払いを済ませ、薬を受け取った頃には、脇腹の痛みはピークを越えていたが、家に戻るバスの中で気が遠くなりそうになりながら、会社を休む旨をメールで連絡。家に着いたら薬を飲んで、そのまま眠りについた。

 

そこから、ほぼ丸1日経ったが、薬が効いている間は、我慢できないほどの痛みはないものの、たまに脇腹に刺すような痛みが走ることがあり、なんだか爆弾を抱えたままである感じには変わりない。

 

ところで、この出来事について、ランランは全く知らない。心配させたくないなどという格好いい理由ではなく、腹痛の始まる直前のWeChatのやりとりで、

 

ランラン「これから何日か連絡できなくなるから」

 

と言われたから。おそらく携帯にチャージしていた金額が切れたんだろう。そこまでお金に困っているはずはないのだが、あの人の節約の徹底ぶりにはまさに脱帽である。

 

 

 

 

中国嫁日記(四)

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