「着たら洗う」は洗剤メーカーの陰謀?
上海で仕事をしている時のこと。中国人の同僚(特に男性)の服装を見ていると気がつくことがある。同じ服を2日、3日と連続で着てくる人を結構見かける。もちろん、毎日こぎれいな服を着てくるオシャレに気を遣っている男性もいるが、一定の割合でこの「連投が利くタイプ」がいる。もちろん、陆家嘴などの金融機関で働くような人たちと比べると、うちの会社で働いているような人は、いわゆる「張江男(*1)」なので着る物に無頓着というのもあるが、少なくとも、数日続けて同じ服を着て出勤することに(する側も見る側も)あまり抵抗がないように見える。
確かに、うちの嫁(ランラン)も、毎週洗濯するたびに、こんなことを言う。
ランラン「中国人は、服が汚れたら洗うね。日本人は着たら洗うね。洗いすぎてすぐ服壊れるね」
確かに自分を含め、大半の日本人は1日着た服はそのまま洗濯かごに直行ではなかろうか。つまり、1回着たら洗濯。しかし、ランランや上に書いた「連投が利くタイプ」の人は、そうではなくて、この服がなんとなく汚れてきたなと思ったら洗濯するという感じのようだ。ということで、洗濯物の山を見るなり、毎回のように
ランラン「あなだも、1回着てすぐ洗うのやめなさい」
と言われるのだが、今のところはお茶を濁して、そのまま洗濯かごに放り込んでいる。1日着ただけでは見た目には汚れたように見えないかもしれないが、それを次回着る時、たとえば一週間後までに雑菌が繁殖していたりしたらと想像したら、やはり無理である。
間違っても「中国で売っているような服は品質が悪いので洗っただけで簡単にk(ry」という反論はしないようにしている(苦笑)。
ただし、日本でもこんな議論があるようですよ>
Tシャツって毎回洗いますか?(1/3) | アンケートのQ&A【OKWave】
<注釈>
*1 張江男とは、上海浦東新区の張江高科(ハイテクパーク)で働く男性のこと。このエリアにはIT企業が集積しており、こういった企業で働いているような、あまりおしゃれに気を遣わず女性に対してちょっと奥手な感じの(若い)男子の事を指す。ネガティブな文脈で使われる事も多いが、給料は他の仕事に比べて良いので、日本で言う「草食男子」的にまれにポジティブな意味で使われることもある。ちなみに、張江の外資系(土井さんもこういう会社で働いていた)の場合、女性の比率も高いので似たような意味でで「張江女」という言い回しも存在する。ただし「張江女」は、入社数年して金回りが良くなると劇的にオシャレに変貌する場合も多い。